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難しくしちゃったなあ 難しくしちゃったなあ、というのが観終わったあとの率直な感想です。ただ、この感想は、少々皮肉った表現です。私には、ただの殺人鬼映画で終わらせないように、映画に重厚感をもたせるため、老保安官の苦悩をからめたストーリーを作ったように感じられました。ただ、その重厚感をもたすためのストーリー展開がなんとも中途半端で判りにくい。タイトルの意味からしても(老人にとっての国はない)一応、この作品の言わんとすることはストーリーから理解できるのだけれども、ラストの場面では、「これで終わっちゃうのはないんじゃないの〜」というあっけなさと唐突さ。これを「理解すべき」というのであれば、それは少々製作者の独りよがりなんじゃないかなあ。同じコーエン兄弟の作品ならファーゴの方が潔くて、ユーモアも利いていて、小作品ではあるけれど、私は好きです。ノーカントリーは、登場している役者たちが素晴らしい演技を披露しているだけに、非常に残念です。・・・と、まあ、さんざんなことを書きましたが、アカデミー賞作品賞=話題の映画だったし、役者の素晴らしい演技もあるので、それなりに価値のある映画だとは思います。なので、星3つ。
好き嫌いの別れる作品だと思います。 少し頭がきれて、少し道徳心の無い男が、かなり頭が切れてまったく秩序も道徳心も無い男に追われるお話。 時代が時代だが、広いアメリカじゃ不思議でも無い話なのかなと。 ラストまで淡々と観ました。 「こんなのもあるよ」程度には勧めれる作品。 ただ、アカデミー賞って何なの?って思いは、とてもあります。
底抜け ・保安官 現代の流れについていけない。リタイアして妻を乗馬に誘ったり、家のことを手伝う と申し出ても拒否。まさしく居場所がない。故郷と言えば自分の中の親父の像。 ・モス ベトナム帰還兵。アメリカの為に2度も戦地に行くが、アメリカンドリームから追放され トレーラーハウスに妻と二人で居住。自称塗装業の失業者。 ・シガー ベトナム帰還兵。金も愛も法も関係無し。殺し屋というより殺人マシーン。
3者ともold menなのかなと思った。シガーの犯罪が新しいかというとそうでも無い。 動機の無い殺人は過去にもある。 1909年にマック叔父が殺された理由も不明なのだから。 ベトナムから帰還した2名は根無し草みたいな生活をしている。 過去に忘れ去られた男達だ。
人間は何かしら拠り所を求める。金・宗教・愛・暴力・国家等々。 現代において、神の存在を本当に信じられるのだろうか? 保安官はセリフで人生に神が入ってこなかったと言ってる。
神が存在が信じられなくなったら、金と暴力の出番。 ベトナムで国家もさほど信用できなくなってる。万人の万人に対する闘争、ホッブス的世界。
モス=金・愛(奥さんを愛してるし、損するのを分かっていて水を持っていった) シガー=暴力 モスの奥さん=愛 こういったのを象徴してるのかなと思った。
見せ場はシガー(暴力)とモスの奥さん(愛)の対峙。 奥さんはコイン当てを拒否し、シガーのルールを拒否する。 あんな愛情に溢れた、気立ての良い奥さんが殺されるのは居た堪れない。 失業中のモスに嫌味を一言も言わない。大金を存在を知っても、 そこにはさほど興味を示さず、モスの身を第一に案じている。 そんな奥さんが不条理にも殺されてしまう。 金でも愛でも無い暴力が勝利している。 底が抜けた世界。
しかし、老保安官が思うほどに現代も捨てたものじゃない。 モスが出会う大学生風の奴は、特にモスを助ける訳でも無く大金でシャツを売るザマ。 交通事故後のシガーにシャツを差し出した少年は人助けだからと代金の受取を拒否してる。 結果的には金は貰ったが、大きな違い。 このコントラストは鮮やか。
車椅子老人の 「人間ってはな―奪われたものを取り返そうとして更に失う。 結局は出血を止めるしかない。」と暴力の虚しさや帰結について語っている。 底抜けの世界において一縷の希望があるとしたら、こいういことなんだろう。
色々こじつけたがよく分かんない(笑) 自分の解釈です。
鬼畜行為を延々と見せる映画 倫理感のかけらもない極悪人が、次々と殺人を犯し、なぜが絶対に捕まらない。 トミー・リー・ジョーンズもほぼ何の活躍もしておらず、彼を起用する必要はなかったのではと思います。 冒頭で保安官が無様に絞殺されるシーンがありますが、失笑してしまいました。(不意打ちとは言え、どんだけ弱いんだよ…)
「ゼア・ウィルビー・ブラッド」に競り勝ってアカデミー賞取った憎い奴!! 「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」を推していた、ポール・トーマス・アンダーソンのファンとしては憎い作品です。せめて作品賞と監督賞を分け合ってほしかったのですが、結局両方コーエン兄弟の本作品が取ってしまいました。どちらが取ってもおかしくなかったという意味では去年は豊作だったのかもしれません。どちらも久しぶりに映画らしい映画でした。 ちょっと意地悪な目線で本作を観たのですが、先の賞取り合戦のことはすっかり忘れてしまいました。いい映画です。 たまたま犯罪がらみの大金を手にしてしまうという設定(つかみ)はサム・ライミが映画化した「シンプルプラン」に似ていますが、そこで動く駒、登場人物が違います。大金を見つけたのがベトナム帰還兵で、それを追うのがいかれた殺人マシーン(ゴルゴ13って、いたらこんな感じかも)、彼らを遠目から、ちょっと遅れ気味に追いかける保安官というラインナップです。下手したら、単なるアクション映画になりそうなんですが、そうならないのがコーエン兄弟のすごさかもしれません。 なんだか、3人の登場人物が、まるで、運命に翻弄される人間、運命のピリオドとして人間に容赦なく訪れる死・死神・運命そのもの、それを遠目で見守る神のように思えてきます。単なる犯罪映画ではありません。ジム・トンプソンの犯罪小説を思わせます。ジム・トンプソンの小説をコーエン兄弟に映画化してほしいですね。 そう言えば、殺し屋を演じたハビエル・バルデムの存在感はすごいですね。キャラの濃さはベニチオ・デル・トロの3倍はあります。久しぶりに映画俳優らしい俳優です。トミー・リー・ジョーンズを食える俳優なんてめったにいないでしょう。助演男優賞は当然ですね。今度はどんな映画で見れるんだろう・・・? p.s.実はコーエン兄弟も好きです。
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