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Jacoファンにとってはカメラワーク以外は完璧 もともとWeather Reportは公式ライブ音源が極めて少なく、ライブビデオソースに至ってはほとんど無い、という状況の中で、昨年海外でリリースされた映像がようやく日本でも発売されました。
映像も音声もかなりリファインしたようでその面では素晴らしいです。 何より加入直後のJaco Pastoriusのフレッシュな姿(髪が短い!)が鮮明にみられるという意味でこれほど貴重なソースは無いのかもしれません。
そのうえで非常に残念なのが"Cannon Ball"におけるカメラワークです。この曲はZawinulがJacoをオーディションした曲で、しかもオーディション時のテイクがアルバム"Black Market"に収録されたという重要な曲で、イントロとエンディングでJacoのフレットレス・ベースが非常に重要な役割を果たしているのですが、このビデオではJacoの姿はほとんど映りません。ロングショットも少なめだし。
まあこの映像の史料的価値に比べたら些細なことではありますが。
Jacoファンは"Cannon Ball"におけるJacoの勇姿を想像しながら楽しんではいかがでしょうか。
76年モントルー・ジャズフェスティバルのライブ映像がお手元に! 言うまでもなく70年代ジャズ/フュージョンシーンを牽引したスーパーグループ「Weather Report」が1976年7月8日、モントルー・ジャズフェスティバルに出演した模様を完全収録。参加メンバーは、Alex Acuna(Ds)、Manolo Badrena(Per)、Jaco Pastorius(B)、Wayne Shorter(Sax)、Joe Zawinul(key)という黄金期のメンバーです。
そもそもは地元スイスのテレビ局が番組用に収録し、以前WOWOWで何度か放映されたのですでにご覧になった方も多いかと思われます。いまの時代でいう「高画質」にはほど遠い出来ばえですが、逆にかえって生々しい迫力が伝わってきます。それでも70年代中盤の撮影技術を考慮すれば、優に合格点をあげられるのではないでしょうか。カメラワークもなかなかですし(他のミュージシャンのライブ映像も観ましたが、けっこうツボがわかっているカメラマンです)、何よりもDVDという安心感は抜群です。
収録時間は約70分間、演奏曲のほとんどは「ブラック・マーケーット」から。作り込まれたスタジオ盤とは違った生のグルーヴ感とメンバーそれぞれの閃きとほとばしるアイディアの数々が随所に光っています。御体ザヴィヌルやショーターの若々しい姿に驚くとともに、やはりどうしても感慨深いのが亡きジャコパスの生のプレイ。ベテラン2人に対して決して臆することなく、素晴らしいインプロヴィゼーションでわたり合う彼の姿を見ていると、やはり時代の流れの残酷さを感じてしまい、つい感傷的になってしまいます。もちろんそんなセンチな感情を抜きにしても、ファンにとっては必見の映像だと断言できます。
それにしてもこの時期のモントルー・ジャズフェスティバルの映像はたくさん眠っているわけで、我こそは!というメーカーはドンドンとDVD化してほしいものです。
歴史の断面 私は93年に衛星放送で放映されたものを録画し、大事に見てきた。音声は謎のショート・ディレイがかかり、鄙びた映像だったが、そこで展開されている音楽は常軌を逸した1大スペクタクルであった。モントルーのそんなに広くないカジノでの、今からすればとても地味な姿での演奏だが、グルーヴし、謎が謎を呼び、熱情が逸脱し、完璧であった。再度、放映されたようだがそれっきり、まさしく幻の映像だと思っていた。私はDVDレコーダーを購入すると真っ先にこのビデオを保存した。 そして、感動のヴァージョンの登場である。まず音声。涙が止まらない、CBSのスタジオ蔵出しのリマスター音源で、しかも5.1!!ジャコのベースは生き生きと疾走し、バドレーナのパーカッションはキラキラと表情豊かに鳴り響く。一番の驚きはザヴィヌルの弾くピアノ・ソロで、聴き惚れてしまった。最後の低音鍵盤の響きは脳天直撃だ。これだけでも、このDVDを出した意味は大きいと思う。 音楽そのものの説明は不要だ。とにかく聴いて、ワクワクしてください。ジャズだロックだはこの音楽の前にはたいして意味がない。大事なことは「謎」が深まることだと思う。この演奏は聴けば聴くほど、どうしてこんなことができるのか謎なのだ。命をかけたかのような5人の演奏に聴き惚れてほしい。しかしザヴィヌルのシンセの音は暖かい。痛感した。
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