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ULTRA BLUE

宇多田ヒカル Yamada Masashi
売上順位:1264
評価:評価:4.5
発売元:EMIミュージック・ジャパンEMIミュージック・ジャパンEMIミュージック・ジャパン
発売日:2006-06-14
¥ 3,059─→¥ 2,680
通常24時間以内に発送
関連ジャンル
女性ソロ
ポップス
J-POP
ジャンル別
音楽
Tracks
1 This Is Love
2 Keep Tryin’
3 BLUE
4 日曜の朝
5 Making Love
6 誰かの願いが叶うころ
7 COLORS
8 One Night Magic feat.Yamada Masashi
9 海路
10 WINGS
11 Be My Last
12 Eclipse(Interlude)
13 Passion


評価:4秀逸な出来であることは間違いない
一聴して実験作と分かる、多彩なサウンドと世界観に溢れた意欲作。
それでいて高水準な完成度と一般性、それなりのまとまりをも持ち合わせているのは流石の一言。
宇多田ヒカル以外には絶対に作り出せないと言える個性では、
現時点の全アルバムの中でも「Heart Station」と並びトップクラスです。

しかし、残念ながら自分はこのアルバムに収録されているシングル曲があまり好きになれません…。
「Keep Tryin'」は歌詞も曲も彼女の作品の中ではどうしても平凡に映るし、
「誰かの願いが叶うころ」と「Be My Last」は映画のタイアップがついているだけであって
質としてはシングルとして出すほどのものでは無かったように思います。
特に後者は「Can You Keep A Secret?」あたりで顕著だった過剰なヴォーカルが再び顔を覗かせている点もマイナス。
「Passion」は最初に聞いた時こそいいと思ったものの、いまいち音に深みが無く単調で聞き込むには至りません。

対照的にアルバム曲はなかなかいいものが揃っています。
「This Is Love」は「Passion」に通じる詰めの甘さを感じないことも無いですが、
基本的にはよく出来ているし曲自体が分かりやすいこともあり一曲目には最適。
「BLUE」や「日曜の朝」では日常を深く鋭く見る独自の観点・感受性が遺憾なく発揮されています。
「One Night Magic」は他の曲に無い高揚感がありいいアクセントになってますね。

この作品で様々な挑戦を行い、そこから本当に表現したいものだけを抽出して結晶化したのが次作の「Heart Station」だと思います。
「Herat Station」は個人的に今まで聞いた邦楽の中でNo.1と言っても過言ではないアルバムなのですが、
そこに至る前段階として必要だったこのアルバムも同じぐらいの重要性を持った作品です。

宇多田ヒカルの他作品との比較ばかりになってしまいましたが、
単独の作品として見たとき他のアーティストの作品なら5つ星を付けているだろうなぁと思う
十分な出来栄えであることは間違いありません。


評価:4一聴ではしかし物足りないアルバム
 1st,2ndに続いてこの作品を購入しましたが、アルバムの選曲構成や曲の絶妙な間隔といい、全体的にバランスのとれている一枚。特に2曲目『BLUE』でのHikaruの伸びやかな歌声にはまさに神懸ったように聞こえて、引き込まれてしまうものがある。
 前作や1st,2ndと比べると、彼女自身私生活での変化があったせいか、クリエイティブな面がプラスされているのがわかる。しかし、10代の頃の作品にはあった彼女のストレートな感情表現に対して、少しメッセージ性に欠けるところ(比喩的な表現が多い)が難ありというか、通好みな作品だといえる。彼女の才能は非凡であり、また生まれ持った才能があるのだから、もう少し分かり易い表現でも良かったのかもしれない。 
 


評価:5まぎれもない名盤。10年後、20年後の評価も楽しみ。
好き嫌いが別れ、これまでのアルバムに比べるとセールスが低かったために、このアルバムがある意味で失敗であるかのような評価もあったようですが、私はこのアルバムが彼女のこれまでのアルバム全ての中でも最も完成度の高い物であると思っています。彼女の作品の全てに言えるのですが、将来歴史に残るような、いつまでも聞き継がれていくような、そういった稀なアルバムの一つです。

他の方も言っていますが、今回のアルバムでは非常に私的な世界が描かれています。そして、いつもそうであるように、前回のアルバムと似たような曲が一曲もない。そのために、本当の良さが分かるまで何回か聞く必要がありますが、とにかく何回聞いても飽きないし、そのたびに新しいよさが分かる。ある意味で、良いジャズやクラッシックのアルバムのようです。

音楽的には、ストリングスや生楽器を多く取り入れてあり、曲作り自体も、少しクラッシック的(というかやはりポストロックなのでしょうね)でありながらやはりジャンル分けのできないこの人独特の音楽世界が繰り広げられます。その象徴は最後の「パッション」でしょう。最初PV見たときは、なんだこの音楽は、という感じですごく衝撃を受けました。その他の曲の中では、一生懸命生きる全ての人たち(彼女自身も含む)を応援する「Keep Tryin'」がお気に入りです。でもこの曲も最初聴いたときは、なんだろうこの曲は、とふしぎな気持ちになりました。とにかく曲が独特です。そしてコードネーム「しょっぱい味噌汁」で知られる「日曜の朝」。この曲にしても、ただの甘い日曜を描いた曲ではなく、詩の世界はこの人らしくかなり屈折しています。優しい気持ちの日曜の朝、そんな中にすら見え隠れする無常の思いが描かれます。天才と呼ばれる彼女を天才たらしめているもの、それがいつか消え行くものたちの儚さを見つめる目とそれを表現する音楽的な才能である、そんなことを確信させる一枚。そんな理由から一般向けでない、と思われたのかもしれないが、将来において、初期作品群の中で若き宇多田を代表する一枚としてきっと語られるであろうという名盤。

買って損はありません。


評価:5味わい深い1枚
これは名作と言わざるを得ません。まずメッセージ性の強さに少しびっくりしました。サウンド的にも今までとは一味違う感じでなかにはとまどってしまう人もいるかもしれません。でもこれを聴けば彼女がただの商業主義ではないこと、歌を通して何かを伝えようとしてることがわかると思います。重い曲も何曲かあるもののクセになる1枚だと思います。


評価:5切なく、しかし生命力に溢れている。
最近確かに涙脆くはなった。なったが。
自然に泣いてしまった歌は久しぶりだ。
歌詞だろうか曲調だろうか。
いや、やはり全て良い。

過去をリンクさせてとか泣かせる様な歌詞だから、では無く。
本当にごく自然にするっと心の隙間に寄り添うような。
そんな歌だから不覚にも涙を流してしまった。
心の琴線に触れてしまった。

「誰よりも幸せであってほしい
悲しみは似合わないよ君の目に

私を慈しむように
遠い過去の夏の日のピアノがまだ鳴ってるのに」

Making Loveより/宇多田ヒカル