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泣いて…にっこり 上方落語から(桂米朝、枝雀、ざこば、そして吉朝!)入りましたので、最初に聴く東の落語でも目星をつけて、下手を聴いてがっかりしないように、と思っていました。『人生成り行き』や『この落語家を聴け!』などの本から若手の実力派を、故人ではなくこれから私たちが聴くことができる落語家を、と考え購入。初めて「文七元結」を聴きました。本人の自己評価(解説にある)はたいへん厳しいですが、泣けて泣けて…そしてにっこり笑えました。こういう落語ならば聴ける!と嬉しくなりました。また「九州吹き戻し」も生まれて初めて接しましたが、これもまた楽しい。芸の継承を、しっかりと行っている、そして芸を今生きる人のために提供する立川談志の凄さにも気づかされました。いつか本番で、ホールでも小屋でもいいので接してみたいと思いました。『赤めだか』も最後の最後で感動させられましたよ。
「次」を予感させる。家元推薦の本格派! 一応、三遊亭円生の生の高座に間に合った世代から言わせてもらえば、その後の生の高座に行って、満足できるのは、(ずいぶん前の)円楽、談志、志ん朝、小三治であった。 志ん朝は既になく、円楽も引退状態になり、談志家元は、高座よりも、著作や録音に傾いている。それは致し方ないことなのであろう。 今年、NHK教育での「日本の話芸」で小三治の「うどんや」を見たが、この数年で急激に年老いたように見えた。このままでは、寄席に通い詰める『老後』が危ぶまれていたが、談志家元が、逸材を育ててくれていた。
『次』は彼かもしれないという印象を持った。 ただ、できれば、もう少し、誰もがやったようなネタに挑戦してみて欲しい。「船徳」でもいいし、「百川」でもいい。「化け物使い」も聞いて見たいし、「明烏」もいいかも。 ・・・・と家元のあまりやらないねたを上げておいた。
楽しみが増えた。
談春の過程 立川談春の上手さは、秀でている。 このCDを聞けば、分かる人には分かる。 そして、この時代に生きている喜びをかみしめる。 無論、分からない人でも、楽しめる。 だがおそらく、談春にとって今は過程に過ぎない。 どこへ行くのか、どこまで行くのか。 家元ですら、分かるまい。 願わくば談春よ、遠慮せずに、これからじゃんじゃん CDやDVDを矢継ぎ早に出してくれ。 CDを出したくても出せない、あまたの後輩のがいるかぎり、 あるいはその噺を聞きたい人がいるかぎり。 出し続けることは、談春たるものの務めであり、義務です らある!
気が早いけど、名人伝説に向けて。 古典落語の王道をひた走る、談春師匠、これがCDデビュー作。コアなファンの間では、「はやく出して」の声があちこちでささやかれていたが(特に、築地本願寺のホールとかで)、高座での「出しません」のお答えなどに、一蹴されていた感があった。ついに、である。彼の「目つき」のヤバさと魅力を直感的に見抜いた福田和也氏の解説つきで、そして、ゴッド談志の、何よりうれしい太鼓判つきで。 演目は、「文七」は志ん朝の名演に迫る力作で、ヨダレものだから当然お買い得なのであるが、「九州吹き戻し」とは、しぶい。初CDとしては、ほとんど冒険的だとすらいえる。談志は「こういうネタをやる、了見が、いい」と語っていたが、このマニアックな感覚、うまく通用するかどうか。談春ファン以外の方々の反応が、ちょっと気になるところである。 いずれにせよ、やがて二十世紀を代表する「名人」になるであろう若き(四十近いけど、この業界では、そりゃ)噺の達人の、はじまりの伝説の記録が、ここにはあるのだ。
大収穫!! 昨年落語家生活20周年を記念して行われた独演会で収録された、 「九州吹き戻し」と「文七元結」の豪華2枚組です。 文語調のセリフが多く、展開もダイナミックな噺、 「九州吹き戻し」を、談春師は見事に演じきっています。 「文七元結」も見事!のひと言。 登場人物の感情を憎らしいほど表現しています。 「20年目の収穫祭」というタイトルの通り、 このCDも私にとっては「大収穫」です。 (ボーナストラックとして、「家元のお墨付き」も収録されています。)
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