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禅問答 吉村秀樹 もう病気かもしれない。吉村秀樹の文字が眼に飛び込んだだけでそのアルバムに反応してしまう。木村カエラのアルバムも買ってしまった(良盤)。ブッチャーズの良さを言い表すのは結構難しい。ライブでは確かに轟音だけど派手じゃない。ハッタリなんて微塵も無い。実直。ブルースじゃないのにブルース(一抹の寂しさ)を感じる。吉村さんは本当に誠実にロックをやってるロック屋。このアルバムに入っている『ファウスト』を『SANKAKU+2』で浅野忠信と一緒にやっていてボーカルを二人でとりあうんだけど二人の対比が面白い。やっぱりロック屋の力を感じる。曲にもたらす力がやっぱりすごい。このアルバムの『プールサイド』が一番好きだ。真夜中の学校のプールに忍び込んだ時の情景を思い出させる。ブッチャーズの曲には何か青春群像がよく似合う。自分にはそこが一番の魅力だ。
一つの奇跡 曲の中で盛り上がるところじゃないんだけれども、 特に耳に残ったのが「自由をしかたなく泳いでる」という言葉。 この時代の人間、ていうか自分の感じている気分を一発で射貫かれた。 引き合いに出すのはおかしいかもしれないけど、 吉村秀樹はフィッシュマンズの佐藤伸治と並べて語れるような、 日本人的な繊細な情緒を切実に表現できるめずらしい人だと思う。
フガジや、ダイナソーや、レディオヘッドや、スミスとも確かに異なる、 ブッチャーズにしか鳴らせない、激しくて、痛々しくて、でもとても素朴で儚い音。 長く聴き継がれていくアルバムかどうかはわからないけれど、 絶対に、彼らからしか聴くことができないような、そんな、音楽です。
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