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すべての経済はバブルに通じる (光文社新書 363) (光文社新書)

小幡績
売上順位:794
評価:評価:4.0
発売元:光文社光文社光文社
発売日:2008-08-12
¥ 798

間もなく入荷します。ご注文はお早めに。商品はご注文いただいた順番にお届けします。
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現代経済学


評価:3新書であり、世界金融危機について考える入門書としては、非常に読みやすい。
本書では、今回のバブルを「リスクテイクバブル」と呼ぶ。20世紀までのバブルと違って、リスクテイクバブルは「バブルを超えたバブル」であり、「キャンサーキャピタリズム(癌化した資本主義)」の現れだという。キャンサーキャピタリズムは「投資機会の不足と金融資本の自己増殖」によって生まれ、さらに金融工学がそれを後押ししたと主張する。

 リスクテイクバブルは、リスクを取ることの重みが失われ、安易にリスクの高い投資に手を出す人が増殖していくバブルである。通常の投資においては、リターンを得るかわりに、それ相応のリスクを引き受ける。世界金融危機の原因となったアメリカのサブプライムローンにも、借り手である信用の低い層(サブプライム層)がローンを返せなくなるリスクが存在した。

 しかし、サブプライムローンは証券という形で他の投資家に売られ、貸し手はリスクを自分の手元から切り離すことに成功した。その一方で、転売によるリターンは得られる。

 このような仕組みは、「リスクがリスクでなくなることが構造的かつ確実に起こるようにするシステム」であったと著者は指摘する。転売によって他人にリスクを押し付け、リスクテイクバブルが膨張。最後には崩壊した。

 


評価:4まえがきが面白い
この本で主張しようとしていることのほとんどがまえがきに要約されています。
ま、ぶっちゃけ、資本主義はねずみ講ですよ、と。
本文はそれをながながと説明しているのですが、特に後半は、上海発世界同時株安、サブプライムショック、世界同時暴落スパイラルについて淡々と記述していて少々退屈でした。


評価:1期待はずれ。
他のレビュー評価を参考に購入しましたが期待はずれでした。
いままで他の人が言っていた当たり前のことを繰り返しているだけです。
内容も薄い、この本のどこが高評価?




評価:4キャンサーキャピタリズム
 当たり前のことを当たり前だと分かりやすく理解させてくれる本です。
 まあ、「今さら」感のある内容ではあり、分かってるならもっと早く言えよ……とは思いましたが。

 「産業資本主義」はすでに「金融資本主義」に移行していて、生産と金融の役割が主客転倒してしまい、投資(投機)機会を求めて世界中をさ迷う資本がバブルとバーストを繰り返して実体経済を食い荒らす「キャンサー・キャピタリズム」(癌化した資本主義)が常態化していると。

 著者が繰り返し指摘するのは、「バブル」はべつに異常事態なのではなく、現代経済はもはや原理的に「バブル」にしかならんのだと言うこと。バブルを起こしている投資家たちは、バカだったり狂っていたりするのではなく、バブルと分かっているからこそ、ライバル会社よりも多くの収益を得るために、資金を集め、レバレッジを効かせて飛び込んでいくわけです。

 著者・小幡績氏(経済学者/投資家)のブログも、情報量が多いわけじゃないけどそれなりに頭をスッキリさせてくれるのでチェックしてます。
 http://blog.livedoor.jp/sobata2005/



評価:5バブルについてのわかりやすい解説
「欲深くて愚かな人たちがいるからバブルになる」になるなどと言うのは、全くの素人考えであると言うことが本書を読むとよくわかる。ライバルに負けるわけにいかないプロが多額の資金を運用しているからこそバブルになるのであり、また彼らはバブルとわかっていても、なかなかそこから降りられないのである。

私は新聞に毎日1時間半ほど目を通すが、サブプライム問題にしても「住宅価格が永遠に上がり続けると信じていたがため」くらいにしか、解説されていなかったように思う。これは言葉が足りないと言うよりも、間違いと言った方が良いだろう。

バブルの発生から崩壊に至るメカニズムが、非常にわかりやすく書かれている好著である。