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オーケストレーションの入り口に立ちたい人に。 絶妙な例題とその丁寧で解りやすい解説が、経験豊富さと誠実さを感じさせる良書。 「DTMによる」と銘打ってはあるが、マシンによってバラツキの多いDTM環境設定 についての記述はあえてばっさりと割愛している点がかえって好印象です。 既存楽曲からの例示をあえて無くし、ピアノの原曲を、実際に演奏されることを想 定しながら編曲していく過程を事細かに解説しています。オーケストレーションがた だの独りよがりの創作ではなく演奏者への配慮の結晶であることがよく解りました。 音階の英語名C,D,E,F..や和声法のI,IV,Vといった用語が特に解説も無く登場するので ある程度の楽典の知識は必要とするかもしれません。 少なくとも私は伊福部昭さんの管弦楽法を読んだ時よりも「やってみたい」感が 沸き起こってきました。
本格派! タイトルから、気軽に付き合える入門書・・・とのイメージを抱いて購入しましたが、内容はかなり硬派。DTMという手段を用いた、伝統的な管弦楽法指南本だと思います。全編真面目な雰囲気で、それについては賛否わかれるかも。最初の例題がサティ、というのが渋いですね。
職人技を見るおもい 著者は作曲家としてイベントや劇伴のみならずさまざまな音楽シーンを渡り歩き、譜面の浄書や棒振りまでこなすというから、その幅の広さが本書のおもしろみを支えるのだろう。 いろいろな楽器の特長と音色を知り尽くした音の職人が、作品への愛着とこだわりを随所からにじませ、テンポ良く語りかけるからわかりやすく一気に読めるし、難解な楽理なんか知らなくてもオーケストレーションが編成できるような錯覚を持ってしまう。あとは印象派の画家がカンバスにさまざまな色合いを重ねてゆくように、絵筆をマウスに持ち替えてオーケストレーションを描いてゆけば良い。 アナログな感覚をデジタルな手法でいかに展開するかを説いた格好の手引書だろう。
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