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世に棲む日日〈4〉 (文春文庫)

司馬 遼太郎
売上順位:12664
評価:評価:4.5
発売元:文藝春秋文藝春秋文藝春秋
発売日:2003-04
¥ 580

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評価:5「松陰先生」にハマれる傑作
 内容は、ぶっちゃけて言えば、前半は「松陰先生」の、後半は高杉晋作の活躍を描いた物語。これを読んだ後は、とても「吉田松陰」とは呼べなくなる。この人は日本じゅうを歩いているが、どこでも(は言い過ぎか、全部はまだ行ってないから)「松陰先生」と呼ばれている。理由は読めばわかります。
 これを読むと間違いなく萩を訪れたくなるが、そのときの注意事項その1「松陰先生」以外に「先生」はつけない。あくまで高杉さん、木戸さん、伊藤さん、山縣さん。その2「長州征伐」と口走ってはいけない、「四境戦争」と言うべし。
 萩は遠いという方は、東京の松陰神社には「なんちゃって松下村塾」がある。中は公開しているときとしていないときがあるので、部屋を見たい方は事前にお問い合わせを。ここが松陰先生の本当のお墓で、松陰先生らしく、弟子達と同じ大きさの質素なお墓に眠っておられる。余談だが(司馬さんの真似)、「木戸日記」にはしばしば「若林墓参」という記述がある。妹婿の来原の墓もここにあるが、松陰先生のお墓参りだよね、多分。
 


評価:4動けば雷電の如く発すれば風雨の如し、衆目駭然、敢て正視する者なし
高杉を含めた長州藩士の行動の数々に眉をひそめたくなるようなことは数あれど、やはり司馬遼太郎が描く高杉晋作には惚れてしまう。
・御成橋事件
・白昼堂々、箱根の関所破りを行う
・将軍の行列にむかって「いよう、征夷大将軍」と掛け声をかける
・奇兵隊の創設
・下関戦争講和交渉での宍戸刑馬
・長州男児の肝っ玉を見せますという言葉通りに起こしたクーデター
・第二次長州征伐での活躍
等々・・・


評価:5奇兵隊
高杉晋作は、市民からなる奇兵隊を設立して士族の幕府軍に勝った。
四民平等が、明治維新がもたらした制度なら、そのきっかけを作ったのが奇兵隊であり、
高杉晋作である。
時代を先見し、決断し、行動する。
高杉晋作がいなかったら、長州は維新前に消滅していたかもしれない。

その功績はもっともっと評価されても良いと感じました。


評価:5身震い
革命とはこういう風に成されるのか、と読みながら身震いがした。
またこの革命戦争があったからこそ明治維新が成され、近代・現代日本があると思うと非常に感慨深い。

維新後も高杉晋作が生き続けていれば、日本の近代化も違った(より良い)形で行われたのではないか、と思わざるを得ない。


評価:4「長州を世界列強の仲間に入れる」
 長州藩内の革命(勤皇派の勝利)を導いて後、今度は、幕府対長州の戦いに突入していきます。
 元々攘夷の意思はもっていない高杉は、
長州藩のなかで攘夷思想が沈静化するまでヨーロッパに逃亡しようと企てますが、
失敗し国内を潜伏して歩きます。
 そして、こっそりと馬関にもどっていたところを、長州藩に請われて対幕戦の要職に。
 活躍を見せますが、途中で不治の病を患い、たった28歳でこの世を去っていきます。

諸隊を使った、藩内の革命。
英国との会盟のために長州代表として臨み外交の布石をうつ 
海軍総督として対幕戦の海上での奇襲

といったことを
次々と駆け足のようにやり遂げていく晋作の様が、
著者の簡潔な文章で描かれていて
小気味良く読ませます。